銅鍋の製造工程

1.形を整える木槌と、槌目を入れる金槌。
鍋を片手で持ちながら作業するので、金槌は片側だけが長い。
仕上げ面が輝くよう、打面に研磨処理を施してある。
2.胴部分は、板材の端(片側のみ)に金切りで凹凸の切れ込みを入れて接合する。
そして、ロウ付けの薬剤を塗ってから焼き入れを行う。
3.胴部分へ底板をはめ込む。
ロウ付けを終え金槌で叩き合わせた接合部は、
溶接したかのようだ。

※製品によっては接合しないで銅板1枚から鍛金ですべてを叩き出して作る場合もあります。
4.鉄と異なり、銅は高温で熱すると柔らかくなって作業性が良くなる。

燃えさかるコークスの中でのロー付けによる接合が完了し、炉から出すタイミングは赤味の具合だという。
5.槌目は、鍋内側の中心から入れ始める。
これで作業時に生じるわずかなヒズミが外側に逃げ、全体がいびつにならない。
6.外側は、手足で鍋を押さえながらリズミカルに打つ。
目が乱れないように一気に仕上げるのがコツ。
経験が頼りの作業である。


【商品紹介】Web上で販売していますのでご利用ください。
■両手鍋■片手鍋
両手鍋は直径が18.21.24cmの3サイズ。芋煮や、おでん、豚汁などの汁気の多い料理に最適です。
その他のサイズも製作可能です。
片手鍋も直径21cmのほか、直径が18cmと24cmがあります。
各モデルとも蓋は別売りです。
その他のサイズも製作可能です。
(写真左)
料理の重さを考慮して、柄の取り付け部分の上部が鍋肌に食い込んでいる。
柄は丈夫な木の丸棒で、2本のネジで留めてある。

(写真左下)
板材から、立体的に成形された柄の取り付け部分は、5本の銅製の鋲でガッチリと固定されている。鍋に穴を 開けるが、金槌で確実につぶしてあるので水が漏れることは無い。
銅とスズの輝きは美しい均等な大きさで槌目を入れないと、緑青予防で塗ったスズがギラついてしまい、汚く見えてしまう。双方に付いた汚れは台所用の磨き粉とスポンジでメンテナンスできる。

カルメラ焼き器
業界広しといえども銅製のカルメラ焼き(カルメ焼きともいう)器は他でもない。
直径は12cm。ざらめを熱し、重曹を入れた時の膨らみ具合は格別だ。
フライパン21cm(手前) フライパンはフランス料理のシェフ御用達。丸棒の柄が手に馴染み操りやすい。
■ふた付き寸銅■たこ焼き器28個穴、明石焼き器、今川焼き器
寸胴21cm(蓋は別売り)
18cmの深さがあり、和洋の煮込み料理に重宝する。1.5mmの肉厚で、蓋を含めると2.75kg。
ズシリとくる存在感だ。鋲溜めされた取っ手は頑丈そのものである。
たこ焼き器28個穴、明石焼き器18個穴、今川焼き器6個穴用コンロ
業務用を小さくしただけのデザインで、家庭でも使用できます。
■家庭用サイズ
たこ焼き器、明石焼き器、今川焼き器
■明石焼き器
家庭用サイズ38㎜たこ焼き器45㎜たこ焼き器今川焼き器4個穴 家庭やキャンプ場で、王道のメニューを楽しめる。この手の焼き物用は、調理時に竹串や割り箸を使うと銅板が傷みにくい。明石焼き器
たこ焼きのルーツといわれる明石焼き。
8個穴は、家庭用ガス台で作るのにちょうどいいサイズ(W24×D15cm)だ。 丈夫な柄が鋲で溜まっている。
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